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不動産投資と株式投資の違い

不動産投資と株式投資

 これから資産運用をはじめようか検討している方にとって、どの資産運用をはじめるのが良いかを判断するのは非常に難しいですよね。今回は資産運用の代表でもある不動産投資と株式投資の2つについてご紹介します。

不動産投資とは

 不動産投資とは、利益を得る目的で不動産事業に資金を投下する投資のことで、近年、新たな資産運用の方法としてミドルリスク・ミドルリターンであるとことから注目されています。

 具体的には、購入したマンションやアパートなどの不動産を賃貸に回すことで家賃収入を得たり、購入した物件の価値が上がった際に売却したりすることでその差額で利益(売却益)を得たりすることをいいます。投資先は地方よりも将来性のある東京に集中することが多い傾向にあります。また、売却益よりも家賃収入(運用利益)を期待し、長期的な視点から行われることが多いのも不動産投資の特徴の一つです。

株式投資とは

株式投資とは、企業が発行する株式を購入し、配当金や株価の値上がり時の売却による利益を得るための投資をいいます。基本的には、企業の売り上げや利益が増えると、その企業の業績が良くなり、配当金が増えることが予想され、それに応じて株価も上がっていきます。そのため、今後、業績が良くなるだろうと予想される企業に資金が集まることが多い傾向にあります。

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットは以下の4つです。

①レバレッジを効かせて安定した収入が得られる。

不動産には担保価値があり、自己資金の数倍の金額で投資するレバレッジが可能です。入居者を確保することができるなど、収益が安定することで、少額資金で大きな利益を期待できます。

②経費計上で節税が可能

物件の管理費、維持費、減価償却費などの費用を、収益(賃料など)から経費として控除することが可能なので利益に課税される税金の節税ができます。

③現物資産だからインフレに強い

一般的には金や銀、骨董品や自動車などがこれにあたりますが、不動産も「現物資産」です。発行している国や機関の信用によって価値の変わる「価値資産」に対し、「現物資産」は「物」自体に価値があるので、インフレに合わせて価値や価格も変動する資産となります。マンションは、物の価値が上がるインフレのときには合わせて価値が上がります。

③運用の手間が少ない

物件購入後は管理会社に管理を委託することもできるので、忙しい方でも投資に時間を取られることがありません。

不動産投資のデメリット

一方、不動産投資のデメリットは以下の2つです。

①流動性が低い

現金が必要な場合でも、すぐに現金化することはできません。売却を急ぐと大きく売却価格を下げなければいけない場合もあり、長期的な投資スタンスが必要です。

②空室のリスク

空室期間が長くなると、予定していた賃料が得られず、投資計画が狂う場合があります。

株式投資のメリット

株式投資のメリットは以下の3つです。

①株価の値上がり益(キャピタルゲイン)が得られる

株価の値上がり益のことを、専門用語でキャピタルゲインと呼んだりします。
例えば、30万円の株式を買付け、3ヶ月後に33万円で売却をすれば、3万円のキャピタルゲインを得ることができます。

②配当金(インカムゲイン)が得られる

会社の株を保有していると、配当金として、稼いだ利益の一部をもらうことができます。

③流動性が高い

現金化したいときには数日で現金化することができます。急に現金が必要になったときや別の株式に変更したい場合などには迅速な対応が可能です。

株式投資のデメリット

一方、株式投資のデメリットは以下の2つです。

①動向判断が困難

継続的な利益を得るには、株価動向を予測するための指標や専門的な知識が必要になります。知識も運用方法によって使い方によって変える必要があるため、動向を的確に判断するのは難しいと言えます。

②値動きが大きい

株価は政治、経済、企業の業績などの動向によって大きく影響されます。1日の中でも大きく変動することもあります。