不労所得とは? 現実的な種類一覧と会社員が月1万円を稼ぐ始め方

「働かずに収入が入ってきたらいいのに……」 毎朝の満員電車に揺られながら、そう考えたことはありませんか?

不労所得という言葉には、「楽をして儲ける」「怪しい」といったイメージがつきまといがちです。しかし、正しく理解すれば、それは決して怪しいものでも、魔法のようなものでもありません。

この記事では、不労所得とは何かという正確な定義からスタートし、会社員でも現実的に取り組める6つの具体的な方法、そして月1万円の収入を作るためのステップを網羅的に解説します。

目次

  1. 不労所得とは?「働かずにお金持ち」という誤解
  2. 不労所得の現実的な種類
  3. 月1万円の不労所得を築く「最初の一歩」3ステップ
  4. 不労所得は「仕組み作り」。まずは月1万円の積立・1記事目から

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不労所得とは?「働かずにお金持ち」という誤解

まずは基礎知識として、「不労所得とは具体的に何を指すのか」を明確にしましょう。多くの人が抱くイメージと現実のギャップを埋めることが、失敗しないための第一歩です。

不労所得の本当の意味:労働所得との違い

不労所得とは、広義には労働の対価として直接得る賃金以外の所得を指します。

私たちが普段会社から受け取っている給料は「労働所得」と呼ばれます。これは「自分の時間と労力」を切り売りして、その対価としてお金を得るモデル「労働時間 × 時給= 収入」です。このモデルの弱点は、自分が病気や怪我で動けなくなると、収入が途絶えてしまうことです。

一方、不労所得は「資産 × 運用益(または仕組み)= 収入」というモデルです。 自分が働いているかどうかに関わらず、保有している「資産(株、不動産、著作権、Webサイトなど)」が価値を生み出し、収入をもたらしてくれます。

この2つは対立するものではなく、労働所得で生活基盤を支えつつ、不労所得を育てていくのが理想的な形です。

「何もしない」のではなく「仕組みを作る」こと

不労という漢字から、何もしなくても勝手にお金が入ってくると誤解されがちですが、これは半分正解で半分間違いです。正確には、仕組みが出来上がった後は、労働力が少なくて済むということです。

例えば、株式投資で配当金を得るには、その原資となるお金を労働で稼ぎ、銘柄を分析して購入する手間が必要です。ブログのアフィリエイト収入を得るには、アクセスが集まる記事を何十時間もかけて執筆する必要があります。

つまり、不労所得とは「最初から楽ができる」ものではなく、過去の労働や投資が、遅れて成果として返ってくる仕組みなのです。 農家が春に種をまき、世話をして、秋に収穫を得るのと似ています。種まきなしに、果実を得ることはできません。

不労所得のメリットとデメリット

不労所得を目指す前に、その光と影を理解しておきましょう。

【メリット】
時間の自由が生まれる:収入を得るために使う時間を減らせるため、趣味や家族との時間を増やせます。

精神的な安定:会社を辞めても収入があるという事実は、将来の不安やプレッシャーを大きく軽減します。

収入の上限がない:労働所得は1日24時間という限界がありますが、資産運用やWebビジネスには上限がありません。

【デメリット】
初期コストがかかる:お金か、膨大な時間のどちらかが必要です。

元本割れのリスク:株式投資などの場合、経済情勢によっては資産が減る可能性があります。

成果が出るまで時間がかかる: 始めてすぐに安定収入になるケースは稀です。数ヶ月〜数年単位の継続が必要です。

詐欺に遭うリスク: 「誰でも簡単に月100万円」といった甘い言葉に乗せられ、大切なお金を失う人が後を絶ちません。

不労所得の現実的な種類

不労所得には大きく分けて2つのタイプがあります。「お金に働いてもらうタイプ」と「時間を投資して仕組みを作るタイプ」です。現在の貯金額や、確保できる自由時間に合わせて選びましょう。

タイプA:資金投下型(お金に働いてもらう)

ある程度の余剰資金がある人向けの方法です。自分の時間を使わず、お金を市場に投じることでリターンを得ます。

特徴:初期費用が必要。運用開始後の手間は少ない。
このタイプの最大の魅力は、一度設定すればほとんど手間がかからないことです。本業が忙しい会社員に最も適しています。ただし、リターンは投資額に比例するため、少額投資では大きな利益になりにくい側面があります。

NISA/投資信託

もっとも再現性が高く、初心者におすすめなのが「投資信託」です。特に、国が推奨する非課税制度「NISA」を活用しない手はありません。プロのファンドマネージャーにお金を預け、全世界や米国の株式に分散投資してもらいます。得られる利益は「値上がり益(キャピタルゲイン)」と「分配金」ですが、資産形成期は分配金を受け取らずに再投資することで、複利効果(雪だるま式に資産が増えること)を最大化できます。

・メリット: 100円から始められる。ほったらかしでOK。
・デメリット: 短期間では成果を実感しにくい。暴落時に資産が減ることもある。

高配当株投資

企業の株を購入し、その企業が出した利益の一部を配当金として現金で受け取る方法です。「配当利回り3〜5%」程度の銘柄を保有すれば、例えば100万円分の株を持っているだけで、年間3〜5万円が振り込まれます。
投資信託とは違い、定期的に「現金」が入ってくるため、不労所得の実感が湧きやすいのが特徴です。携帯代や光熱費を配当金で賄えるようになると、生活の質が向上します。

・メリット: 定期的な現金収入が得られる。モチベーション維持がしやすい。
・デメリット: 企業の業績悪化による減配(配当が減る)リスクがある。

REIT&不動産小口化商品(現物を持たない不動産投資)

「不動産投資には憧れるけど、数千万円のローンを組むのは怖い」「管理が面倒」という方には、現物を購入せずに家賃収入などの利益を得られる以下2つの方法がおすすめです。

①REIT(リート:不動産投資信託):投資家から集めた資金でオフィスやマンションなどを購入・運用する金融商品です。証券取引所に上場しているため、株と同じようにスマホですぐに売買できるのが最大の特徴です。数万円(銘柄によっては数千円)から投資でき、分配金利回りも比較的高水準です。

②不動産小口化商品:特定のビルやマンションなどの不動産を、一口単位(〜100万円程度など)に小分けにして販売する商品です。REITとの大きな違いは、投資対象が特定の物件であることと、日々の価格変動がないことです。株価のように毎日価格が上下するのはストレスという方に適しています。

・メリット: 少額から「大家さん」になれる。物件管理の手間が一切ない。
・デメリット: REITは市場価格の変動リスクがある。小口化商品はREITに比べて現金化しにくい場合がある。

タイプB:仕組み構築型(時間を先に投下する)

投資に回すお金は少ないけれど、平日の夜や土日に作業時間を確保できる人向けの方法です。自分のスキルや経験を「資産」に変えます。

特徴:初期費用は少ない。仕組み完成まで時間と労力がかかる。
金銭的なリスクはほぼゼロですが、収益化できるまでに数ヶ月〜1年以上の時間がかかります。「時給0円」の期間に耐えられる忍耐力が必要です。

ブログ・アフィリエイト

自分のブログを開設し、記事の中で商品やサービスを紹介して紹介料(広告収入)を得る方法です。 例えば、ガジェット好きなら「おすすめのイヤホン」のレビュー記事を書きます。その記事がGoogle検索で上位に表示されれば、寝ている間も記事が読まれ、商品が売れていきます。一度書いた記事は、ネット上に残り続けて集客してくれる「資産」になります。

・メリット: 月1,000円程度のサーバー代で始められる。ライティングスキルが身につく。
・デメリット: 収益ゼロの覚悟が必要。

Kindle(電子書籍)出版

AmazonのKindleストアで電子書籍を出版し、印税を得る方法です。「本を出すなんて作家しか無理」というのは過去の話です。今は誰でも無料で出版できます。
特別な才能は必要ありません。「子育ての失敗談」「1ヶ月で3キロ痩せたレシピ」「Excelの時短テクニック」など、個人的な体験やニッチな知識が読者の役に立ちます。Kindle Unlimited(読み放題)で読まれたページ数に応じても報酬が発生するため、初心者でも収益化しやすいのが特徴です。

・メリット: 出版コスト0円。Amazonという巨大な集客力を利用できる。
・デメリット: 執筆の手間がかかる。表紙デザインなどで工夫が必要。

YouTube

動画を投稿し、広告収入を得る方法です。顔出しなしでも、「解説動画」「ペット動画」「作業用BGM」「料理のVlog」など、稼げるジャンルは多数あります。
過去の動画が再生され続ける限り収益が発生するため、動画本数が増えるほど資産性が高まります。また、動画編集スキルは副業市場でも需要が高いため、チャンネルが伸びなくてもスキル自体が収入源になります。

・メリット: 爆発的な拡散力がある。ファンがつけばビジネス展開しやすい。
・デメリット: 撮影・編集に時間がかかる。収益化条件(登録者数など)のハードルがある。

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月1万円の不労所得を築く「最初の一歩」3ステップ

種類を知っただけでは、人生は変わりません。ここでは、会社員がまず「月1万円」の不労所得を作るための具体的なロードマップを示します。

ステップ1:原資を決める(月1万円の投資 or 週5時間の作業)

まずは自分のリソースを確認しましょう。「お金」を使うのか、「時間」を使うのか、あるいはその両方かです。

  • 貯金が100万円以上ある場合
    タイプA(投資)がおすすめ。まずは少額から運用を始め、お金が増える感覚を掴みましょう。

  • 貯金が少ない場合
    タイプB(仕組み)一択です。まずは労働で種銭を稼ぎ、それを将来的に投資へ回すのが王道ルートです。

ステップ2:現実的な方法を選ぶ

決意が固まったら、今すぐ行動に移します。多くの人はここで「もう少し勉強してから」と足踏みしますが、走りながら学ぶのが最も効率的です。

タイプA(投資)を選んだ人のアクション
ネット証券(SBI証券や楽天証券など)の口座開設を申し込みましょう。手続きはスマホで完結します。「NISA口座」の開設も同時に申請し、月々無理のない範囲(5,000円〜)で積立設定を行ってください。これが第一歩です。

タイプB(仕組み)を選んだ人のアクション
ブログならWordPressの開設、Kindleなら原稿の執筆を始めましょう。最初から完璧を目指す必要はありません。 最初の1記事を書いてみてください。この「0から1」の作業が、不労所得への入り口です。

ステップ3:「自動化」と「継続」を意識する

始めた直後は、まだ「不労」ではありません。ここから自動化へのシフトを進めます。

投資の場合
毎月の購入をクレジットカード積立などで「自動設定」にします。一度設定すれば、あとは相場を気にせず放置することが、長期的なリターンを高めるコツです。

仕組み作りの場合
最初は労働ですが、徐々に「メンテナンス」の比重を高めます。ブログなら、一度書いた記事をリライトして検索順位を維持する。Kindleなら、シリーズ化して回遊率を高める。 最初の月1万円を稼ぐまでは泥臭い作業が続きますが、そこを超えると「過去の作業」があなたを助けてくれるようになります。

不労所得は「仕組み作り」。まずは月1万円の積立・1記事目から

不労所得とは、決して「楽して稼ぐ魔法」ではなく、現在のお金や時間を投資して、未来の自分を助ける仕組みを作ることです。

投資も仕組み作りも共通して言えるのは「今日が一番若い日であり、今日始めるのが一番早い」ということです。 時間を味方につけることで最大化されます。

1年後、あの時始めておけばよかったと後悔するか、あの時始めておいて本当によかったと通帳を眺めて微笑むか。その差は、今の小さな行動にかかっています。

まずは証券口座のサイトを開く、あるいはブログのテーマをメモ帳に書き出す。 そのたった5分の行動から、あなたの不労所得ライフは始まります。

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